世に住むこと二十年にして、住むに甲斐ある世と知った。二十五年にして明暗は表裏のごとく、日のあたるところにはきっと影がさすと悟った。三十の今日はこう思うている。--喜びの深きとき憂いいよいよ深く、楽しみのおおいなるほど苦しみも大きい。これを切り放そうとすると身がもてぬ。かたずけようとすれば世が立たぬ。金は大事だ、大事なものがふえれば寝るまも心配だろう。恋はうれしい、うれしい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。閣僚の肩は数百万人の足をささえている。背中には重い天下がおぶさっている。うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽き足らぬ。ぞんぶん食えばあとが不愉快だ。
by ryonutsjp
| 2004-05-24 15:12
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