カテゴリ:respects( 2 )

高野文子さん、礼。

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うふふ。そんな。いやだわ。あなた。
切なくなるな。おい。高野文子は。かっこいいなぁ。
だってそうじゃないか。くくく。
ユリイカ2002年七月号をさ、シグマ書房で注文してさ、一週間たってその本が来てさ、買ってさ、読んだのさ。
それは高野文子の特集だったのさ。
それで、切ない。
大友克洋との対談を読んで、そんで、なんだか、切ない。
前々から思って知っていたけど、しばらく振りにこの人の事を考えさせられて。
やっぱり。
この人には届かない。この人には届けない。そして実に、俺が届こうとする必要も無い。
この人は孤高だ。
絶対無理だと解ると、そもそも違うと感じてしまうと、目標に出来ない。
不可能は目標にならない。無駄だから。
俺は、俺の出来る事をしよう。
これは、失恋に似ている。ふられた感じ。
もうしょうがない。どうあっても、届かない。
理解は出来るが、納得しない。
でも、ほんと、すげーよな。
いや、センパイ。まじで。
これぞ一流だよな。恰好いい。侍だもん。居合い抜きだもん。この人。
姿勢が違う。心構えが違う。そしてそれがどこまでも当たり前に写る。
憧れちゃうよな。全く。
そう、こう姿勢がよくて。弓とか、ナギナタとかね、やっちゃう女学生的な感じ。きりりと意志が強い感じ。も、好きだがそういう堅い事をしている割りに飄々としていてさ。あー。
ほんとはね、僕もこうありたいっすよ。こういう人間になりたいんですよ。
それでこそ憧れ、なんすけど。なんか、こうさ、唯一無二な感じ。
浮き世離れした感じ。うらやましいのよ。

何だか納得しちゃうのよね。ああ、やっぱり。こういう人だったんだ。
そうなんだよな。こういうマンガ。あんな、あんな漫画を描き得る人はこうだよね。ほんわりした肌触りを提供出来る、芯のある、この凡人の、実に外。
ほんと、かなわない。かなうとか、かなわないとかそんな問題でも、レベルでもないけども、やっぱり、こりゃどーにも、こーにもかないまへん。
だから、切ない。
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by ryonutsjp | 2004-06-02 16:51 | respects

田中一村展をみて。

a0021192_25315.jpg5月に読んだ本「田中一村伝」
 いや、ほんと。まじで、凄いんだから。田中一村。
自分も一応、絵なんて描いたりしてますが、あの人の絵を描く事に対する覚悟を見せられると、おいそれと自分は絵描きですなんて言えなくなります。
恥ずかしくて。
「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。」(by サウザー from 北斗の拳)
と、いった感じ。

 初期の作品群もやっぱりうまくて、
才能のある人が絵を描くのが好きでしょうがない感じがして、
なんか楽しそうなのよ。草木や花や鳥や虫。いいんです。
活き活きしてるし、瑞々しい。
あれも、これも描きたいし、描けるし、描く。
かなり美しい。とても楽しい。

でも、晩年の奄美シリーズの迫力というのはもう、なんともはや。
やっぱ、言葉じゃ足りないから絵があるんで観てもらうしかないんだけど。
トラックバックさせてもらったkototuboさんも言ってるけど印刷じゃ
あの凄さは伝わらない。第一本に入らん大きさよ。
本でわかるのは、あの一分もスキのないコンポジション。
画面上にいっぱい構成要素があって下手するとごちゃごちゃしちゃって
息苦しくなりかねないのに、それが不思議にすうっと風が通るような抜けがある。なんなんでしょうね、あれは。
なんか切なくなるんですよ。それでいて、心地よい。
あ。
そうか。あの、あれだ。
夕日が沈むときの感じ。
山へキャンプに行って満天の星を見上げる感じ。
ただ、それがそこにあって、間抜けにも
「わぁー、きれい。」とか「うおーっ、すっげ。」
とか言っちゃう素直な感動。
いやー感動しました。
いーい絵なんだよ。タマシイ入ってんだよ、ぎゅーっと。
敬虔な気持になりましたよ、私は、あの展覧会みて。
変な話、あれは一種の宗教画だと思います。
一村の愛した奄美の自然と、彼の信じる絵の道に対しての答え。
拝みたくなるし。

描かねばならん絵がある。この絵は自分にしか描けない。
誰にも描かせない。譲らない。この絵は俺が描く。

えー、もうホント頭下がりっぱなしの、その境地。
精進したいと思います。

礼。
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by ryonutsjp | 2004-05-23 02:54 | respects